暑い暑い日本の夏ですが、お盆休み、実習生たちはどこへ遊びに行ったでしょうか。
おうちで朝寝して、のんびり過ごして、「どこへも行かなかったです~」という人も多いようです。
そのかわり、集まってみんなでご飯を作って食べたりはしたみたいですね。
今日は、実習生たちから教わった各国の家庭料理のご紹介です。
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中国「紅焼排骨(スペアリブの甘辛煮)」
中国料理を代表する調理法の一つ、紅焼(ホンシャオ)は砂糖や醤油で仕込んだ甘辛い煮込み料理のことです。
豚スペアリブを使った「紅焼排骨」は、骨付き肉の旨みとコクのある甘辛いタレが絡む、家庭でも人気の一品です。ご飯もお酒も進むことでしょう。
材料(2~3人分)
• 豚スペアリブ……500g
• 砂糖……大さじ2 • 醤油……大さじ2 • 紹興酒(無ければ日本酒も可)……大さじ2 • ごま油……大さじ1 • 生姜スライス……3~4枚 • 長ねぎの青い部分……1本分 • 八角……三分の1かけらほど(無くても可) • 水……材料がひたひたになる量
作り方
1. 肉を熱湯でさっと下ゆでし、血や汚れを洗い流します。
2. 鍋にごま油を熱し、砂糖を入れて弱火で溶かし、薄くキャラメル色になるまで煮詰めます。
3. スペアリブを加えて表面を焼きつけ、生姜スライスとねぎの青い部分を入れます。
4. 醤油、中国酒、水を注ぎ、八角のかけらも入れ、落とし蓋をして弱火から中火で約40分煮込みます。
5. 煮汁がとろりとしてきたら蓋を外し、強火で煮詰めて照りが出たらできあがりです。
(調味料の割合や煮込み時間は肉の量や好みにあわせて調整してください)
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ベトナム「チャーカー(魚のターメリック焼き)」
ハノイ名物の「チャーカー」は、ウコン(ターメリック)で下味をつけた白身魚をディルや青ねぎとともに炒める一品です。ベトナムではナマズを使うことが多いとか。
日本では淡水魚はあまり市場で出回らないので、タラの切り身を使うとお手軽かもしれません。 香り高いハーブとスパイスの風味が米麺やご飯と相性抜群です。
材料(2人分)
• 白身魚切り身……200g
• ウコンパウダー……小さじ1 • にんにくみじん切り……1片分 • 生姜みじん切り……小さじ1
• ナンプラー……大さじ1 • 砂糖……小さじ1 • 塩、こしょう……少々
• サラダ油……大さじ1 • ディル……20g • 青ねぎ(斜め薄切り)……2本 •(お好みで)ライムやピーナッツ
作り方
1. 魚の切り身にウコンパウダー、にんにく、生姜、ナンプラー、砂糖、塩こしょうをまぶし、10分ほど置きます。
2. フライパンに油を熱し、魚を両面きつね色になるまで焼いて、一度取り出します。
3. 同じ鍋に青ねぎとディルの半量を入れてさっと炒め、魚を戻し入れて軽く混ぜ合わせます。
4. 火を止めて残りのハーブを加えて香りを移します。フライパンのまま食卓に並べるのがハノイの流儀です。
お好みでピーナッツやライムを添えても◎です。
ウコンパウダーを使うのは、材料の魚が淡水魚なので泥臭いことが有り、その臭いを消すためなんだそうです。
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インドネシア家庭の「サンバル目玉焼き」
バリ島発祥の生サンバル「サンバルマタ」は、紫玉ねぎやレモングラス、エビペースト、唐辛子、ライム汁を和えたまま食べる爽やかな辛味調味料です。
これをアツアツの目玉焼きにのせるだけで、シンプルなのにクセになる一品になるそうですよ。
材料(1人分)
• 卵……1個
• サンバルマタ……大さじ1~2 • サラダ油……大さじ1 • 塩……少々
作り方
1. フライパンに油を熱し、目玉焼きを普通に片面だけ焼きます。
2. 焼き上がったら、黄身を崩さないようにサンバルマタをたっぷりとのせましょう。
3. お好みでライム汁を少々かけて、香りと酸味をプラス。
バリ在住者から家庭の味として愛される、手軽にできるローカル定番メニューです。
※サンバルマタとは
サンバルマタはバリ島発祥の「生サンバル」と呼ばれる辛味調味料で、紫玉ねぎ、唐辛子、ニンニク、レモングラス、コブミカンの葉、ライム汁、植物油、塩、砂糖などを刻んで合わせたものです。
生のハーブや香味野菜の風味がダイレクトに感じられる爽やかな辛さが特徴で、焼き魚や肉料理、目玉焼き、ビーフンなど幅広く使われます。
日本国内でも主にオンラインショップや輸入食材店で手に入ります。
家庭で使う分には100gほどから購入でき、冷凍保存で約90日、解凍後は冷蔵で約2週間を目安に使い切るのがおすすめです。自作レシピも各種ウェブ上に上がっていますので、ご興味ある方はぜひ検索してみて下さい。
三か国の料理が並んで、どれもおいしそうですね。
今度試しに作ってみて下さいね。