技能実習生と仲良くなると、母国の家族の話や、笑い話なども教えてくれます。
笑い話は、聞いてみてパッと笑えるのもあれば、文化の違いなのか、どこが笑いどころなのかわからないものもあります。今日はそんなお話の中で、比較的に日本人にもおもしろさがわかるものをご紹介しましょう。
ミツバチの求婚
ミツバチがチョウチョのことが好きで、結婚したくて追いかけまわしていましたが、相手にされません。

そしてとうとうチョウチョは、あろうことかカタツムリのお嫁さんになってしまいました。
ミツバチがガッカリして、「あんなやつのどこが僕より良かったの?」と聞くと、
チョウチョが言うには、「あの人は自分のおうちを持ってるのよ。あなたの集合住宅と違うの」
エアコンと扇風機
昨日、真夜中に暑くて目が覚めたんだ。停電らしくてエアコンが止まってた。
それでも暑くてたまらない。
外の物置に扇風機があったのを思い出して、一度外に出て暗い中物置から扇風機を出してきて、大汗かきながらそれを寝室まで運んだんだ。
扇風機をベッドの前におろし、コンセントを持ったところではたと気付いた。
「停電なのに、俺は何をしようって言うんだ?」
ロバと親子
ある親子がロバを連れて歩いていました。
子どもがロバのくつわをとり、父親がロバにのっていましたら、それを見ていた通行人が、
「子どもを歩かせて父親がロバに乗ってるなんて、なんて親だ!」
それを聞いて父親は恥じ入り、自分は下りて子どもをロバに乗せました。
そうしてロバのくつわをとって歩いてましたら、また別な通行人が、
「父親を歩かせて自分はロバに乗ってるなんて、なんて親不孝な子どもだろ!」
それを聞いて父親は再び恥じ入り、今度は子どもと二人してロバに乗りました。これなら誰も文句ないだろうと。
そうしましたら、またまた別な通行人が、
「あんな痩せたロバに二人も乗って。なんてまぁかわいそうだこと! 動物虐待だ!」

親子は恥じ入り、二人ともロバから降りました。
そして、ロバも自分たちも歩きました。
そうしたら、またまた別な通行人が、
「せっかくロバがいるのに誰も乗らないなんて、物の用途を知らん連中だな!」
親子はもうどうしようもなくなり、二人でロバを担いで帰ってしまいましたとさ。
カエルの占い

カエルが占い師のところへ行って運命を占ってもらいました。
占い師は言いました。
「良い知らせと悪い知らせだ。君は美しい女性に出会うだろう」
カエルはおおいに喜びました。
「で、悪い知らせとは?」
「彼女は生物学を学んでいるんだ……」
お話をする場の雰囲気もあるのでしょう。元の言葉で聞くと絶妙で吹き出してしまうのですが、翻訳して日本語で書くといまいちですね。気の抜けたコーラみたいになってしまいますね。
また何か教えてもらいましたら、ここで発表したいと思います。