今日の入国者たちは、元気そうなインドネシアの男の子たちです。
研修センターに入って、シャワーを浴びて楽な服装に着替えたところで集まってもらいました。
ちょっと様子をのぞいてみましょう。(会話は全てやさしい日本語で行われています)
先生:「皆さん、こんにちは。はじめまして!」
全員:「先生、こんにちは、はじめまして。どうぞよろしくお願いします!」
先生:「はい、よろしくお願いします。みなさん、長旅おつかれさまでした。シャワーを浴びて、きれいになりましたか?」
Aさん:「はい、きれいになりました。飛行機のあとで暑かったですから、汗をたくさんかきましたから、すごく助かりました。」
先生:「よかったです。今日は勉強はありません。勉強は明日からです。今日は研修センターの生活の仕方の説明をします」
Aさん:「明日からの勉強は、制服を着ますか?」
先生:「服は自由ですよ。制服を着ても良いですし、今のTシャツでも良いです。」
Aさん:「はい、ありがとう」
先生:「まずは日本語と生活ルール、それから安全について勉強します」
Rさん:「日本語、難しいです。でも、がんばります。」
先生:「その気持ちが大事ですよ。毎日少しずつ覚えましょう。みんなで勉強しましょう」
Yさん:「先生、日本のご飯はおいしいですか?」
先生:「それは人によりますね。日本の食べ物が好きな人もいますし、嫌いな人もいますね」
Mさん:(心配そうに)「わたしは日本の食べ物を食べなければなりませんか?」
先生:「研修センターでは、自分の食べるものは自分で作りますよ。皆さんご飯を作ることはできますか?」
Mさん:「Rさんは、料理上手です。私はあまり上手じゃない」
先生:「そうですか。6人でインドネシア料理を作って食べると良いですよ。上手な人のやり方を覚えましょうね」
Mさん:「私たちはどこで食べ物を買いますか?」
先生:「はい、それも教えます。後でみんなでスーパーに行きましょう。そこで買い物をします」
Aさん:「すぐいきますか?」
先生:「まず、研修センターの案内をします。トイレ・洗濯機・食堂の使い方を教えます。その後、スーパーに行きましょう。交通ルールも覚えてください」
全員:「はい、よろしくお願いします!」
…………と、こんな感じで日本での入国後講習が始まります。
会話が少しぎこちなく見えるかもしれません。
実習生にわかりやすいよう、先生はわざと「やさしい日本語」という初級外国人向けの話し方をしています。
ゆっくりはっきり話す。文を短く切る。修飾語を少なくする。語尾をはっきりさせる。「です、ます」で話す。
等々、コツはいろいろあるのですが、ちょっと気を付けて話をすることで、伝わりやすくなります、
良かったら試してみてください。