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今日の実習生

ベトナム人実習生たちの畑(2)

2025/07/30

先月に引き続き、実習生のハーブ畑をご紹介。
今日はアジアン・ハーブの代名詞、パクチーです。写真のはずいぶんとうが立ってしまって、花が咲いていますね。
いつの間にか日本にも受け入れられ、家庭の食卓にも普通に上がるようになってきたパクチーですが、「大好き!」とおっしゃる方、「全然ダメ!」とおっしゃる方、どちらもいらっしゃいますね。

パクチーは、原産は地中海東部沿岸から小アジア。なんと3000年前から栽培され、古代エジプトでも使われていました。
南アジアでは特徴的な香りの葉っぱを薬味として使うことが多いですが、ヨーロッパ等では種子のほうをスパイスとして使います。コリアンダーと呼ばれ、葉っぱとは異なる柑橘系の香りがします。
これ自体は辛くもないので地味なイメージのスパイスですが、カレーに入れると味が重層的になってものすごく美味しくなるのでお勧めですよ。

中国に伝来したのは前漢の武帝の頃。2000年以上前ですね。「胡荽(こすい)」と呼ばれ、葉っぱのほうが薬用・食用に用いられました。
日本にもなんと平安時代には渡来しているそうです。約1000年前です。当時は宮廷料理に用いられ、生魚の薬味として使われたそうです。エスニック料理っぽいですね。

名前について。
パクチーパクチーと呼ばれていますがこれはタイ語で、ベトナム語ではザウモイと呼びます。
現代中国語では香菜(xiāng cài)。「胡荽(hú suī)」は古い呼び方で、李自珍の「本草綱目」にもこの名前で載っています。
インドネシア語ではクトゥンバル。ミャンマーではナンウィン。カンボジアではチーヴァン。フィリピンではクラントロ。英語ではコリアンダー。
日本語では、平安時代に中国から伝わった「胡荽(こすい)」という呼び方のほか、コエンドロという和名もあります。これは南蛮貿易をしていたころにポルトガルから伝わった言い方が転訛したもののようです。
また、カメムシ草という別名もあります。葉っぱの臭いから付けられた名前なのでしょう。
この特徴的な匂いですが、食べる人の遺伝子の違いによって鼻腔の嗅覚神経の受容の仕方が違うことがわかっているそうです。パクチーの香りを「おいしい」と思う人がいる一方、「くさい」「石鹸のよう」と感じて食物と思えず受け付けられない人がいるのは、このためなのだとか。

ちなみに実習生のダイさんのおすすめは、お豆腐に皮蛋を刻んだものを載せ、薬味にパクチーをパラパラしたもの。
皮蛋が無い時は、お豆腐にパクチーだけでもOKです。
これに唐辛子を漬けて辛くしたニョクマムをかけて食べると、メコンに沈む真っ赤な夕日がまぶたの裏に浮かぶんだそうです。

ぜひお試しください。

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