先日、一人のインドネシア実習生を空港に送りました。
「3年間おつかれさまでした!」
そう言うと、
「3年じゃないです。4年です」
彼ははにかみながら、訂正してきました。
新型コロナウイルスの流行による飛行機の減便で、本来満期で帰る予定の昨年は、故国に帰ることができなかったのです。
このコロナ流行下で帰国できない外国人を救うため、「特定活動」というビザで在留期間延長と、今までと同じ企業での就業が認められました。
彼も特定活動にビザを変更し、結局一年多く技能実習を行った形になりました。そして、この度ようやく帰国です。
「ようやく国に帰って家族に会えますね。嬉しいでしょう?」
彼は少し複雑そうな顔をして、
「嬉しいですけど、でも寂しいです。日本を離れるのは。うふふふ」
少し吹き出すように笑って、でも目が潤んでいました。
その理由を聞いても、うまく説明できないようで、
「いろいろでした。ありがとうございました」とのことでした。
どうか、気を付けて帰ってください。
おつかれさまでした!