3年前受け入れを始めました。当初、言葉が通じないだろうと、現場の機械にベトナム語を併記したり、電子辞書を担当者に買ったりしましたが、これらは全て杞憂でした。かなり日本語がわかるレベルで入社してきてくれるため、想像していたものよりはるかにスムーズに実習が行えています。もちろん、安全教育や細かいところは組合の通訳さんに来ていただき、助かっています。

指示したことはしっかりとこなしてくれますし、廊下ですれ違う時などは、元気で明るい挨拶をしてくれます。そういう態度が新しく入った日本人のパートさんの模範になったりもしているんです。より優秀な人には、技能実習3号に移行して残ってもらおうと思っています。

必ず毎月組合から通訳が来てくれるので安心ですよ。病気などの緊急時も可能な限り対応してくれるのはありがたいですね。だからでしょうか、問題と言えるほどのことは無いですね。皆一生懸命やってくれます。もともとあまり社員同士で挨拶をいない会社でした。それが彼らが元気に笑顔で挨拶をしてくれるものですから、つられて社員同士でも声を出して元気に挨拶するようになったんです。そうしたらある日来た取引先の方から「(雰囲気が)明るくなったね」と言われました。実習生のおかげかもしれませんね。

良かった点は、頑張っている彼らの姿を見ることができたことでしょうか。人は成長していきます。入ったばかりの時は言葉も技術も何も無く不安そうにしている彼らが、数年経つころにはとても頼りがいのある人材に育ち、後輩に厳しく指導できるぐらいまでに成長します。限られた時間だからなのでしょうか、本当に一生懸命やっています。そういう部分は、近年の日本人の若者にはない部分です。